彼女が消えるその瞬間まで

…でも、人生とは辛く厳しいことばかり起こる。



小4のピアノのコンクールで、俺の人生を終わらせる、最悪の事件が起きた。



小4のコンクールは俺が心の底から尊敬していた彼女が初めて俺のピアノを聴いてくれることになったのだ。



絶対に決めなければいけなかった。





その頃練習していた曲は、ドボルザークの交響曲第三番「新世界より」という曲だった。



家路で有名なあの曲だ。




俺は練習の時点で、プロのピアノの先生に『最優秀賞は間違えなし』と言われていた。



それはもちろん、俺も自信満々だった。




だって、努力をしてきたから。何度もレッスンを受けていたから。


表現の付け方も、アーティキュレーションもバッチリだった。








俺はいつもの調子で、コンクールに臨んだ。