彼女が消えるその瞬間まで

「付き合わなくてよかったのか?」



「まさか、翼くんを傷つけたし!」



彼女は持っているジュースの箱を握りしめた。


俺なんかのことで怒ってくれることはすごく嬉しい。




だけど…………………




「アイツが俺に手ぇ出してなかったら付き合ってたのか?」




彼女は俺の言葉を耳に入れると、こっちを向いて小さく微笑んだ。











「ううん、私は最初から断るって決めていたよ」