彼女が消えるその瞬間まで

松っちゃん、山口をはじめ、小中学校の知り合いの奴らにまた再会することが出来た。


忘れられてなくて、ホッとした。





ダダダダダダダダダ……






「わ、ごめんなさい!」






廊下を走る足音と声が響いた。声が高かったので、間違えなく女だろう。




足音がだんだんと近づいてくる。




何秒かその足音に耳をすましていると、俺たちの教室の前で止まった。



教室の窓はたぶんその人に勢いよく開けられた。



「みんなぁー、おはよー!!」