彼女が消えるその瞬間まで

俺はしばらく、この教室から動けずにいた。



左頬を触ってみれば、まだ少しだけ痛みが残っていた。











俺は姫百合を傷つけてしまった。




何にいらいらしているのかも知らない。


ただ自分の気持ちが分からなくて、彼女に八つ当たりをした。






俺が放った言葉は紛れもなく、彼女を泣かせた。



泣かせる気なんて全くなかった。それどころか、バカな俺には勉強会も助かる話だった。







…そう。これが前に言った“無意識に出た言葉の勢いは止まることを知らない”だ。