彼女が消えるその瞬間まで

「あー如月くんおはよぉー」


「はよ」



俺は廊下で同じクラスかもしれない女子と挨拶を交わした。



はっきり言って、俺はあまり女と話さない。中学の頃なんか顔と名前が一致しない女もたくさんいた。



ていうか、存在すら知らないで卒業した奴も必ずいると思う。





なんて眠たい目を擦りながら俺は教室の中へ入った。




「おー翼!遅せぇよ」




教室に入ったら入ったなりに、松ちゃんが肩に手をかけてきた。


おい、まだ残暑続いてんだよ。ただでさえエアコン付かなくて暑いのに、元気と熱血の塊のような男に引っ付かれたら、たまったもんじゃない。





「松ちゃん暑い」



「はははーそんなことより見ろよ、あれ!」



「なんだよ………………」