野原に森林、川もある。見た感じ自然が多い場所だが・・・古い洋館がある。その洋館はとても古いが見た感じ新しく、初めて見るがとても懐かしい。なんだこの気持ちは・・・
何分か、訳が分からずに布団の上に座ったまま呆然としていたら、
「どうしたんだい?君?」
と、後ろから聞こえた。
「こんな野原のど真ん中で寝ていたのかい?しかもお布団まで敷いて。」
「あの・・・とりあえずここはどこですか?」
「ここかい?ここは夢で成り立っている世界、皆は《夢世界》って読んでるよ」
「ゆめ・・・せかい・・・」
「君はここに来るのは初めてだね、あまり見ない顔だし」
「あのっ!」
「うわっ!なんだい、そんな大きな声を出して!!」
「あの・・・あなたの名前はなんですか?私の名前は早河翠です。」
「私の名前はアメジスト、自己紹介が遅れてすまなかったね」
そう言うと
「布団を畳んだらあの洋館に来な、そこにこの夢世界を正してる人がいるからね」
そう言い残すとふわっと髪が揺れ、消えた。
「アメジスト・・・」
アメジストはその名の通り、とても澄んだ紫色の目をしており、髪は薄紫色、とても宝石のようだった。準備が出来たため、洋館へ足を向けた。