風に吹かれた奇跡

「美羽ちゃん。これ、朝ごはん。」

「はーい。ありがとうございます。」

「あ、あとこれ。」
そう言って看護師さんに渡されたのは朝ごはんと手紙。

「あ、ありがとうございます!」

「いつも思うんだけど、それ誰からなの?」

「東京の同い年の男の子からです。」

「へぇ、東京に知り合いいるのね。」

「まぁ、そんなもんです。」

こんなこと言ったけど、この手紙の相手の顔もわからない。

だってこの人は、わたしが飛ばした風船の手紙を拾ってくれた人だから。

まさか、拾ってくれる人がいるとは思わなかった。最初、看護師さんに手紙を渡された時は本気でびっくりした。

東京まで無事に届いたんだもん。びっくりだよ。