それ以降、コンビニに来る彼とは会話をするようになり、仲良くなった。
バイトも終わり、帰ろうとしている時に彼がコンビニにやって来た。
「バイトあがり?良かったら、ちょっと喋らない?」
レジでの接客以外では初めてだったが、私も彼と喋ってみたいと思った。
綺麗なオレンジ色の夕陽がみれる、病院内のカフェに彼と2人でお茶をした。
会話をしていて思った。
毎日病院側からコンビニに入ってくる彼は、何か病気をかかえて入院しているのかもしれない。
「翼くんってここに入院してるの?」
私の何気ない質問が、一瞬にして彼の顔を曇らせた。
「うん...。そうだよ。」
そう言って彼は、自分が何が原因で入院しているかを話してくれた。
