片思いのキャンパスライフ

玄関を出るとミュウが自転車置き場の中から出てきているのに気が付いて、言わなきゃいいのにお疲れ様って僕は言ったんだ。

ねぇ、さっきのあいつとはどういう関係なの?

ただの友達? 付き合ってるの? もしかして……

だけどそんなこと聞く権利、ないから。片思いでも、とっくに賞味期限の切れた恋だから。

僕は何も言えなかった。二の句を継げなかった。

僕とミュウは既に腐れ縁みたいな関係だった。

いやそんないいもんじゃない。

腐れ縁というと何かそれだけ親密だった感じするけど、僕とミュウの間にあるのはただの縁が腐っただけのもの。そんなものしかない。

最初がいけなかった。僕がミュウを好きになった時、ミュウには彼氏がいて、ミュウがその彼氏と別れる前に僕は今の彼女と付き合っていた。

好きなのだ。僕は今の彼女が。

ミュウよりも好きなのだ。

ただ、 こうやってミュウとすれ違う度に、心のどこかが苦しくなる。

それは何でだろう。