前髪が目にかかって、 うっとうしそうだな。 「何? 」 「ううん。 一年間お疲れ様」 「まだ明日も部活あるけど」 「そうだけど言いたくなって」 「変なの」 相変わらず冷めてるな。 昔から全然変わらない。 前に進む自分の足先を見つめ 変わらない幼馴染に、 安心感と細くて長い寂しさがあって、今日も通常運転だなと感じた。 「それじゃまだ明日 マネージャーさん」 「また明日ね。曜くん」 幼馴染が家に入るのをみて、 私は隣のマンションに入っていく。