2008年、中学校入学。小学生の時から楽しみだった部活は吹奏楽部に入部した。正式に入部してすぐに体づくりのグラウンド10周、腹筋、背筋400回。運動部の人にも吹部キツそうって言われたし、文化系の部活なのにこんなことしなきゃいけないんだろうって思った。そして、担当する楽器を決める適正を行って私はバリトンサックス担当になった。この楽器は木管低音パートに分類され、曲を支えているって言ってもいいくらい責任重大なパートだった。一緒に木管低音パートに振り分けられたA.Yとの出会いが私を成長させてくれた。彼女とはこんなに人と揉めたことは初めてってくらい言い争いをした。時には言葉の暴力では収まらないレベルの大喧嘩をしたこともあった。その直後は悲しかったけど、すぐに仲直りできて気を使わないで付き合えるようになって、ぶつかり合うことも必要なんだってことを教えてもらった。
そして一番の思い出で三年間の集大成でもあるコンクール。まずは県大会に行くことを目標にして、コンクールメンバーみんながひとつになって毎日練習に臨んだ。これまでバラバラだった心がまとまっていく気持ちよさを全身で感じた。
いよいよ本番。出来なくて悔しかったところ、先生に注意されたこと。練習してきたことを7分間に全部ぶつけた。悔いのない演奏は出来たけど、結果は付いてこなかった。努力は人を裏切らないって言うじゃん?神様ひどいよ。生まれて初めて悔し涙を流した瞬間だった。あんなに頑張ったのに地区大会突破出来るって信じてたから、あと1歩ってところで県大会行けなかったから、余計に悔しくて涙枯れるんじゃないかってくらいたくさんたくさん泣いた。みんなで泣いた。大切な何かに気づけた数ヶ月。一生忘れない。
部活以外での学校生活も濃かったなぁ。2年1組で過ごした一年間が一番思い出深いなぁ。体育祭、合奏祭、合唱祭。たくさん笑った楽しい思い出だけじゃない。ある日の掃除の時間が私をドン底に落とした。クラスの不良男子にいじめられていた女子が突然過呼吸で倒れた。それを見て同じ清掃班だった1組のボス女子Y.Tを中心に「生きる価値ない。死んじゃえ。」とか言ってみんな笑い始めた。私は耐えられなくて過呼吸で倒れた女子を保健室に連れていった。掃除場所に戻ったら、ボス女子Y.Tに「頭おかしくなったの?」って言われ、他のクラスの女子に私と関わらないように指示をしてついに2年1組のバブになってしまった。誰も話してくれない学校生活は辛かった。そんな私の気持ちを察してくれたのか声をかけてくれて「あの時の判断は間違ってないよ。Yが言ってること真に受け過ぎないようにね」って言ってくれたY.Wのおかげでまた楽しく学校行けるようになった。人間は一緒になって嫌がらせすることも出来るけど、助けの手を差し伸べることも出来るんだなって知ったよ。ほんとうにありがとう。