「リリー、おひさしぶり。」
同じ目線までしゃがんで撫でる。
「リリーがもうすぐ昼寝の時間なんだよ。多分膝貸せって言ってくるぞ。」
「膝?」
言ってる意味がわからなかったが、
リリーが急に前脚で私の膝を引っかいてくる
「ほらきた、」
そういうことか。
「おいで。」
体制を変え頭を乗せやすいように座り直すと早速太ももに頭を乗せて寝始めた。
「おばあちゃんだもんね。」
「あんま散歩も急かさなくなったからな。」
「結構な年でしょ?」
「そうだな。」
リリーを撫でていると、こっちまで眠くなってしまう。
「眠そうだな。」
「別に。」
「場所代われ。こっち来い。」
「いい。」
「いいから。」
強引にベッドまで引っ張られる
かわいそうに、リリーは一度起こされてしまった
