春はすぐそこ。


「雨降ってきた…。」

着替えてリビングに向かえばテーブルの上に5000円札とラップのかけられた晩御飯らしきもの。

「いらないって言ってるのに…」

少し手をつけて捨てた。

別にダイエットをしているわけでもなく、食にも興味がない。


もういらない、無理と感じると私はすぐに手放す癖が強すぎる。

高校に入ってこの癖がやっかいだった。