嘘をついた。 古川にはなぜか家のことを知られたくなかった。 それからしばらく私もリリーの遊びに付き合って、帰路についた。 「牧野、風呂出たら俺の部屋こいよ。」 「わかった。」 「花ちゃん、由紀から変なことされたら私をすぐ呼んでね?」 桃さんがリビングから顔をのぞかせてそういった。 「うっせー、姉貴!」 なんだかんだと仲良し姉弟のようだ。