家に帰ればさすがに怒られるに違いない…。

「花ちゃん、どんどん食べてね!」

「花ちゃん、由紀にいじめられたら私にすぐ連絡しなよ?」

「牧野さん、デザートは何が好きかな?」


ものすごくお客様待遇されている…!!!


「あ、あの…突然お邪魔してほんとにごめんなさい、お気遣いなく…」

「遠慮すんなよ。お前どうせうち泊まるだろ?」

「いや、泊まらないよ?」

そう。
連行されたのは古川の家だった。

それなりの大きさ、しかもお父さんが経営しているという動物病院が併設してあるお家だった。

「あら、泊まらないの?お布団と寝巻きの準備はしてあるから心配しないでね?」

そこの心配はしていません。驚きです。