春はすぐそこ。


私は思った。

こんな顔が整ったクラスメイト(♂)いたっけ…


「おう、洋介。同じバスだったのかよ。」

先を歩いていた古川が戻ってきた。

「おはよう、由紀。いいねぇ、朝から仲良しだね。」

「仲良しでもないし、無理やり付いてきただけだから。」

「洋介、こいつかなり冷たくてな。気をつけろよ。噛まれるぞ。」

「噛まないし。」

なんだこの会話。