春はすぐそこ。


「それで?」

「古川が優しいのはわかる。だけど、嘘までついてあの子と付き合いながら私と知り合いの関係でいるなんて…」

自分でも何を言っているのかわからなくなってくる、

「あの子と付き合ってること、見せつけなくても理解できる、だから、こんなに辛いなんて知らなかった…」

「待て待て待て!」

「は…?なによ、間違えてないでしょ!?まだ否定する気!?」

「まて、あの子って誰だ、付き合ってるってお前はアホか?俺の気持ち知ってんだろうが?」

「とぼけないでよね…」

だんだんと怒りが湧いてくる。

「おい、花。落ち着け。俺の質問に先に答えてくれ。」