春はすぐそこ。


「馬鹿じゃないの?」

「はぁ!?」

私は浮気だどうのこうのと、めんどくさいことは嫌いだ。

あの子とは見た目も性格も違う、

「私が面倒ごと嫌いなの知っててこういうことするの?」

「なんの話だ、帰るだけだって言ってんだろうが。」

「呆れた…嘘なんかつき続けて意味あるの?」

古川は話がわからないと言った風に顔が曇った

「なんのこと言ってんだ?」

「まだ嘘つくの…馬鹿にするのも大概にしてよね…、」


「花。」


急に名前を呼ばれて、自分もまくし立てていたことに気づく