春はすぐそこ。

良かった。これで解放される、


そう思っていたのだが、迷子センターでヨシカズ君はまたぐずり始めた。

「悪いけど、お姉さんここ残れない?」

「え、なんで私が…」

「約束とかあるの?」

約束、なんてない。

「いえ、わかりました。この子のお母さん来るまでいますね、」

「悪いねぇ…」

しかし、いつまでも保護者が来ない

初めはお利口にしていたヨシカズ君も、次第にぐずり始め泣はじめた

それはそうだ、まだ幼稚園ぐらいの子供だ

なんで親はほっといてるんだ