零度の華 Ⅱ



「1つ、お聞きしてもいいですか?」


『何だ』


「何故、前のボスを殺したんですか?」


『それについては。今から話す』




あたしは元ボスとの間で起きたことについて話した


ボスを殺すまで至った経緯も抜けることなく




「そんなことするお方じゃなねぇ!」


『アイツの被害を受けた奴は何十人といた。死んだ奴もいる』


「ありえねぇ」


『実際、あってんだよ。お前達は目を付けられなかった。それだけだ』




アイツのどこを尊敬し、従う必要があるのか、あたしには理解し難い

況してや、庇う必要性を見出せない




「あの方は俺達を拾ってくれた。名もなかったお前に、"サクラ"っていう名を与えてくれたじゃねぇか!」


『その名を口にするな』




鯱(オーカ)だけじゃなく、他3人も何も言えなくなった


殺気にビビッて固まってんだろ