「1つ、お聞きしてもいいですか?」
『何だ』
「何故、前のボスを殺したんですか?」
『それについては。今から話す』
あたしは元ボスとの間で起きたことについて話した
ボスを殺すまで至った経緯も抜けることなく
「そんなことするお方じゃなねぇ!」
『アイツの被害を受けた奴は何十人といた。死んだ奴もいる』
「ありえねぇ」
『実際、あってんだよ。お前達は目を付けられなかった。それだけだ』
アイツのどこを尊敬し、従う必要があるのか、あたしには理解し難い
況してや、庇う必要性を見出せない
「あの方は俺達を拾ってくれた。名もなかったお前に、"サクラ"っていう名を与えてくれたじゃねぇか!」
『その名を口にするな』
鯱(オーカ)だけじゃなく、他3人も何も言えなくなった
殺気にビビッて固まってんだろ



