ハッと我に返った鯱(オーカ)だが、自分の中で整理ができていないようだ
「いつもの変装か?」
『何もしていない』
「お前、男だろ」
『男として過ごした方が楽だからな。性別は女だ』
「お前の性格は最悪だ」
『前から変わってねぇよ』
「アイツは、」
『うぜぇな』
鯱(オーカ)の言葉を遮る
ごちゃごちゃ煩い
『あたしの言葉が信用できないなら、雲雀に聞けば?』
一人称を"俺"から"あたし"へと戻す
偽る理由はないからな
3人は一斉に雲雀と視線を移す
「アイツの言っていることは本当だ。嘘じゃない」
雲雀の言葉なら信じることができるのか、理解しようとしていた
再び、あたしに視線を移した毒蛇(ヴァイパー)が疑問をぶつける



