零度の華 Ⅱ



『菖蒲(アイリス)は幸せだろ。好きな人に殺され、見送られたんだから本望だ』



言い終わると同時に3人は戦闘態勢に入る


そして憤りを爆発させた




「最低!人の気持ちを弄ぶなんて!菖蒲(アイリス)は本気であなたの事が...好きだったのに」


「俺達はてめぇの玩具じゃねぇ。いい様にされて堪るか!」


「人は道具のような考えは、私も許せません」





罵倒を浴びるが、心に響くわけない


聞きなれた言葉達だからな



別に今はそんなことどうでもいいんだ


話がしたいのはそんなことじゃない




『はぁ。本条百合‐ホンジョウ ユリ‐、白蛇昴‐シロダ スバルー、青山海斗‐アオヤマ カイト‐。武器をしまえ』




3人は自分の本名で呼ばれたことで驚愕している

それもそうだ



組織のメンバーの詮索はしてはいけないというルールがある




あたしが律儀にルールを守るわけない


コイツ等は守っていたみたいだけどな