零度の華 Ⅱ




「零(ゼロ)。あなたにとって菖蒲(アイリス)は仲間でしょ?いや、それ以上の関係だった。なのに、そんなにアッサリ殺せるの?」




仲間?


それ以上の関係?




あたしは下を向き、肩を震わす


その様子を見ている4人は不思議そうにあたしを見ているんだろうな





いや、1人は除くか


雲雀はあたしのことを知っている



だから、今更動じることはないだろう




あたしは笑いを必死堪えたところで、4人と向き合った




『仲間?皆で手を取り合えば何でもできるってか?笑わせる。人間が作ったただの集団ごっこだ』


「てめぇは、菖蒲(アイリス)や俺達のことどう思ってんだ」


『菖蒲(アイリス)は可愛い駒で、お前達は玩具だな』



百合(リリー)、毒蛇(ヴァイパー)、鯱(オーカ)はあたしを睨んでくる



皆、憤りを抑えているのが見て分かる


お構いなしに言葉を続けた