零度の華 Ⅱ



案の定、馬鹿にされ怒りのオーラが放たれる


説明するのが面倒と思っていると、毒蛇(ヴァイパー)があたしより先に口を開いた





「受ける依頼は"そんなこと"、つまりどうでもいい理由。鯱(オーカ)も人の"そんなこと"のために今まで人を殺していたということですよ。...そうですよね?」


『あぁ。助かったよ。お前が馬鹿じゃなくて』


「俺が馬鹿だと言ってんのか?」


『さっきからそう言ってんだろ』




本物の馬鹿だな、コイツ


感情剥き出しで銃口をあたしに向ける



本当に短気だな



『しまえ。大事な話があるっつってんだろ』


「そうやって逃げてんだろ」





呆れて物が言えなかったから、雲雀に目を移す


やめさせろの意味を込めて




意思を受け取ってか、雲雀は鯱(オーカ)に銃をしまうよう命じる


納得のいかない表情をするも、渋々銃をしまった