『俺の教えたこと、もう忘れたか?』
「っく...」
『反抗か?だからガキなんだよ」
何の意地かプライドか知んねぇけど、変なところでそんなもの張って何になる
『じゃあな』
別れの言葉を告げ、思い切り短刀を引く
鮮明な赤が燕(スワロー)から飛び散った
残り何十人かの暗殺部を殺すと、地面はドス黒い赤に男や女などの屍が落ちている
「零(ゼロ)様!」
走って向かって来る菖蒲(アイリス)に返事をしなかった
「零(ゼロ)様?」
『行くぞ』
「え、あ、はい」
あたしはボスである雲雀のもとへ目指す
菖蒲(アイリス)はただ黙ってあたしの後ろについてくる
エレベーターが使い物にならなくなったので、階段で最上階まで向かう
ボスの部屋のドアを乱暴に開ける
金具が緩みドアは今にも外れそうだ
一応、これでも手加減したつもりだったんだが



