零度の華 Ⅱ


『どう思おうがてめぇの自由だ。それより、俺は無駄話をするためにお前の前にいるんじゃねぇ。あれから成長した姿を見せてくれ』


「いつまでも餓鬼扱いすんな!!」




言葉と同時に銃弾が飛んで来た




『おぉ、怖い怖い』



感情のこもっていない言葉に怒りを見せる


餓鬼扱いされるのが嫌なようで、燕(スワロー)は向きになっている




そこが餓鬼だって言っているのが分かんないかな



あたしは銃弾を交わしながら姿勢をかがめ、燕(スワロー)の目の前に現れる




驚くというよりビビった燕(スワロー)は引き金を引く




しかし、弾は地面に埋め込まれただけで、撃ったはずのあたしが目の前から消え、辺りをキョロキョロと不審に見ている


あたしは背後から短刀を燕(スワロー)の首へと押し当てる




顔が見えなくても、悔しそうな表情をしているのが想像できた