零度の華 Ⅱ



それからレイラはあたしに何かしてくることはなく、普段通りにあたしと話す




時間が経ち、あたしはアメリカを離れ日本に戻る



『こっからが忙しくなるな』


口角を上げて笑ったのはあたしだけしか知らない




久々に自分の家に帰ってくると懐かしいと思った

荷物を置いて土産だけを手にすると雲雀の家に行く



ドアノブを回すと鍵がかかっていたので合鍵を使って中に入る


土産をテーブルの上に置きあたしの足は寝室へと歩いて行く





ベットの近くにある引き出しの中から1つの写真立てを手に取った



無邪気な笑顔を見せる子供達が男女に抱かれている家族写真




これは、雲雀の家族



雲雀の母親は体が弱く雲雀が5歳の時に病気で死んだ


そして、父親でありMIUNIT(ミニュイ)元ボスはあたしが殺した