唇が離れると笑顔であの時のお礼だと言って再びキスをする
次のキスはただ触れるだけではなく舌を絡ませてくる激しいキス
痛みのある体が中から熱くなっているのが分かる
唇から離れレイラのキスは耳に移り、流れるように首元まで滑っていく
体の力がだんだんとなくなっていくようだ
『何の、つもり、だ』
「いくら痛みに強い零(ゼロ)でも、これは感じちゃうでしょ~?」
怪しい笑みを向けた後、胸にまで口づけをする
『んっ』
ビクッと体が反応してしまった
「あら、敏感なのね~。これなら声出さずにはいられないわね~」
『お前の快楽は痛み苦しむ声じゃないのか』
「やらしい声も好きよ~」
『変態オカマ』
「今のあなたにそんな口が利けるかしら」
レイラは手慣れた手つきで胸で遊ぶ
あたしは声を押し殺す
「アタシは声や顔だけが快楽じゃないのよ。アタシに平伏し命乞いする姿も快感なの。零(ゼロ)ちゃん、やめて欲しければアタシに乞いなさい」
ふざけるなよ
あたしをナメるな
誰がレイラに平伏し命乞いをするって?
これ以上、哀れな姿をコイツに見せるなんてまっぴらだ



