零度の華 Ⅱ


「零(ゼロ)ちゃ~ん。おっはよ~。よく眠れた~?」


ニコニコと嬉しそうな笑顔を向けてくる



『今ので起こされて最悪だよ』



少し睨みを利かせてレイラを見る


特に怯える様子もなく、何やらゴソゴソとやっているがあたしには見えない




「まずは~その邪魔な服、切っちゃお~か」


手にハサミを持ち、あたしのもとへやってくる



ジャキッという音を立てて服が切られていく


あっという間に上半身裸の状態に



まだ背中は隠れているままだからいいが、いつ見られてもおかしくない




「さぁ、遊びましょうか」



レイラの手にはハサミではなくムチに変わっていた


そして、それを振りあたしの体を打っていく



「まだまだ、平気そうね~。ほら、叫びなさい」



レイラのスイッチとはこのこと

女王様となり、痛み叫ぶ声や顔、怯えて自分に従う様を見るのが快感だと



あたしに何度も大きな音を立てて当たるムチ、痛みが走るが声に出すことはない