「やっと秘密を知れたんだから〜。この機会を逃したら聞けない気がするし〜何より、ずっと逃げられてるから、今回は相手になってもらわないとね〜」
『暇じゃないって言っているだろ。付き合えない』
あたしはレイラから離れ、玄関へと向かう
「どこ行くの~?」
『外。ここは危険だからな』
そう言ってレイラに背を向けて歩く
再び後ろから来たので振り返りざまに避ける
『チッ』
避けたつもりだったが、持っていたのはスタンガン
少し掠めてしまい体が痺れる
「大人しく相手してよ~。遊び相手がいないからつまらないの~」
『お前の遊び相手になれる奴なんか、そうそういないだろ』
「零(ゼロ)なら楽しめそうだわ~」
『断るって言っているだろうが』
「んも~、女の子なんだから~。言葉使い直しなよ~」
あたしはレイラの言葉を無視し、スタンガンを掠めた右腕を動かす



