零度の華 Ⅱ



「やっと秘密を知れたんだから〜。この機会を逃したら聞けない気がするし〜何より、ずっと逃げられてるから、今回は相手になってもらわないとね〜」


『暇じゃないって言っているだろ。付き合えない』



あたしはレイラから離れ、玄関へと向かう



「どこ行くの~?」


『外。ここは危険だからな』




そう言ってレイラに背を向けて歩く


再び後ろから来たので振り返りざまに避ける





『チッ』




避けたつもりだったが、持っていたのはスタンガン

少し掠めてしまい体が痺れる



「大人しく相手してよ~。遊び相手がいないからつまらないの~」


『お前の遊び相手になれる奴なんか、そうそういないだろ』


「零(ゼロ)なら楽しめそうだわ~」


『断るって言っているだろうが』


「んも~、女の子なんだから~。言葉使い直しなよ~」




あたしはレイラの言葉を無視し、スタンガンを掠めた右腕を動かす