零度の華 Ⅱ



何故、プログレスには考える必要がないのか、その答えが知りたいという目を向ける亜紀に気付きながらもあたしは話すことはない


今だ尚、亜紀はプログレスが誰なのかということを知らない

警察の人間であることは言ったが、正体を掴んだ後、それ以上は何も話していないからな


別に話してもどうこうなることでないが、ただ何となく言う必要もないと思ったから

それに名前を言ったところで亜紀には知らない名であり、警察の人間であることだけ知っておけば十分だと思ったからだ




「まぁ、貴女が問題ないと思うのならば大丈夫でしょうね。それより、月が満ちる日、つまり満月の日まであと3日。どうして時間を与えるのですか?プログレスが警察の人間であるのなら、すぐに囲まれますよ?」


"満月"


この日じゃないといけないんだ

あたしとプログレスだけの特別な日になるからな


『プログレスは単独で動いている。個人的にあたしに恨みがあるのに、わざわざ邪魔をされるようなことはしないだろう。自分だけ分かれば、他には喋らねーよ』



これはあたしの予想でしかないからプログレスが鷹見に言わないという確証はない


でも、高確率で言わないだろう

もし、外れたとしてもその時に対処する



あたしは立ち上がり2階に上がり、自分の部屋に入る




『あたしも準備をするか』