零度の華 Ⅱ



亜紀はパソコンを取り出してキーボードをカタカタと打っていく

数分後、手を止めて画面をあたしの方に向け、あたしの質問の答えだと言わんばかりにパソコンをあたしへと近づけてくる



「零(ゼロ)の性格を考えて、最後には警察を登場させるシナリオを組んでいると踏んで、警視庁から最も近く、かつ逃げやすい経路である場所はここしかありません」


あたしはパソコンに映し出されている写真を見た後、亜紀を見る

ほんの数ヶ月、一緒にいただけでここまであたしのことを分析し、知られていることに驚いた



ここまで正確に特定する奴は亜紀ぐらいしかいないだろう



『確かにお前が言うように、その場所が答えだ。だが、推理は半分正解、半分不正解だ。それに警察がお前のような考え方ができるわけじゃない。プログレスには、細かく考える必要がないから迷わずそこに来る』


「そんなことが出来るのですか?プログレスも警察なんでしょう?」


『出来るよ』



あたしの傍にいたからこそ亜紀は考えて導き出せたが、プログレスは"港"と"1つの街灯"だけですぐに1つの場所が思い浮かぶ

あたしを強く憎んでいるほどにな