零度の華 Ⅱ



零(ゼロ)と同じ現状だな

でも、一つだけ違うのは......



『プログレスは警察の敵ではない。寧ろ、味方だから気に留める必要はないだろ』


「どうしてそうだと言い切れる。お前、プログレスのことについて知ってんのか?」


『知らない。ただの勘だ』


「勘でハッキリと断言できるわけないだろうが」



あたしは鷹見の言葉を聞き流し優雅にカフェオレを飲み干す



「おい」


『悪いがここまでだ。先に帰る』



財布から千円札を取り出してはテーブルに置いて立ち上がる



『後をつけるのは自由だが、無駄な時間を作らない方がいい』


忠告を添えてあたしは店を出た

店の駐車場で待っていた亜紀の車へと乗り込む

店からあたしを追って来る物は誰1人いなかった



「お疲れ様です。それで、どうでした?」


『聞いていたなら、ある程度分かったはずだ』


「声だけでは分からないことがあると言ったのは貴女ですよ」



あたしはポケットから盗聴器を取り出し、車のダッシュボードへと放り込む



「乱暴に扱わないでくださいよ」



亜紀の耳からイヤホンが外される

そして、盗聴器とともにダッシュボードの中に綺麗に直される