零度の華 Ⅱ



警戒されている

本気であたしが零(ゼロ)だと疑っている

根拠はあっても証拠がないから疑うくらいしかできないことを歯痒く思っているのが伝わる

あたしは張り詰めた空気の中で背もたれに背中をつけて、1人だけリラックスするようにな格好で話をする



『取り敢えず、何か飲み物でも飲むか?あたしはカフェオレにするが、鷹見はどうする』


メニュー表を広げながら言うあたしに対して、鷹見は数秒の間を作り「珈琲」と一言

あたしはベルで店員さんを呼び、飲み物を頼んだ




注文を聞き終えた店員はあたし達から、逃げるように去っていった

そんな空気を作っているのは紛れもなく鷹見とその周りの目だな



『お前達、いくら目の前にあたしがいるからって怖い目で張り詰めた空気をただ寄せ続けるのは、営業妨害になるんじゃねーの?どんどん客が去って行っているぞ』


レジに立っていた店員と目が合うとすぐに逸らされてしまった



そして、注文をしていた飲み物が運ばれてくる

運んで来た店員とも目が合わない



『出入り禁止になりそうだな』


店員が去って後に鷹見に言うも何も返ってこない