『そうなったら、お前も一緒だな。なんせ、あたしから離れられないもんな?よかったな、死ぬまで一緒だぞ』
「まさか、そこまで一緒だなんてお断りです。貴女を差し出して私は身を隠します」
『身を隠してもあたしがお前の本名を知る限り逃げはできない。いくら名を変えようとしてもな。それに、あたしがいないと楽しくないんじゃなかったのか?』
あたしは亜紀に対抗するような笑顔を見せる
亜紀は1つ息を吐いた
「あの時、捨てておけば良かったと今、後悔しています。まぁ、今からでも殺せばいいのですが、まず無理でしょうね。貴女についていきますが、死を共にするほど私は貴女を慕っているわけではないことをご理解ください」
丁寧でありながらも皮肉と忠告を混ぜて言う亜紀の表情は、真剣なものだった



