零度の華 Ⅱ



緑に情報をもらい行く前に、手の傷を医者である亜紀の兄の咲斗に診てもらう



「あと、1週間は安静にしておかないと傷が塞ぎきれない」


『あと1週間か、長いな』


「治ったとしても、傷は残るぞ」


『そこに関しては問題ない。1週間後、また来る』



緑のもとへ行くため、咲斗のもとを離れる

亜紀には緑の場所を詳しく知ってもらうため、夜に向かう

勿論行く時は亜紀の運転だ


探偵事務所へと着くと裏口へと回り、緑がいる武器の部屋へと向かう一連の流れを亜紀に見せながら進んでいく



「何故、わざわざ私に教えるのですか?」


『武器に困った時に、ここを利用すればいい。それ以外でもここは便利だ。あたしの代わりにここに来てもらうことがあるかもしれないからな、一応』



利用できるものは利用するべきだ

それを亜紀に見せるためにでもある



部屋に入るドアの前までくると振り返り亜紀を見る


『合言葉を覚えているな?』


「えぇ」


『じゃ、開けて見ろ』


場所を入れ代わり、亜紀はあたしがやって見せたようにやる