『すぐに正体を明かしても面白くないだろ。それに、今回の勝負、嫌な予感がしてならない。慎重にいかないとな』
ずっと心の中に突っかかった何かがあり、それでいて靄がかかっていてはっきりとしない
過去に感じたことのないほどの嫌な予感
「それは死ぬことが起こりうるということですか?」
『いや、それよりも最悪な事態になるかもな』
「死よりも最悪な事態などあるのですか?」
『さぁな。ただの予感だ。当たるか当たらないかは分からない』
亜紀にはそう言ったものの、あたしの予感というものは当たる
死、よりも最悪なこと......
あたしは下唇を噛みしめる
最悪な事態にならぬよう計画を立てなければいけない
これからどうしていくかを頭の中で描き考えながら、次の行動へと移していた



