『お前が持っておけ』
「おい、タダではやらねーぞ」
『いくらだ』
「500万」
緑のやつ、あたしから相当金を取る気だな
500万なんて割りに合わない数字だ
でも、ここで文句を言えば交渉もできない
『次来た時に用意しておく。情報を頼んだぞ』
「言っただろうが。お前に手を貸す気はない。俺を巻き込むな」
『別にいいんだぞ?ココの情報をサツに渡しても』
「脅しているのか?お前、今の立場が分かっていないようだな」
『分かっていないのはどっちだ。ここが無くなろうがあたしは困りはしない』
結局、あたしはこうやってしかものを頼めないようだ
昔から拒まれると脅して命令するような形となっていたから、穏便に話を進めることができない
あたしが決まって言う最後のセリフには、あたしは関係ないという意味を込めている
中には消えては困ることもある
緑の店だって、その1つだ
それでも言うワケは、そう言えば断ることが出来ないと知っているから
自分が捕まってまで、または、死んでまで断る必要などない
それならば、あたしに従ったほうが身も安全である
皆が自分を守るためにあたしに力を貸してくれるのだ



