零度の華 Ⅱ



今日はマスクをしてないため少し化粧をしてウィッグ、カラコンをしているだけ


ほとんど素の状態に近いということだ



あまり見られると気づかれる


日本を離れてまだ誰も女だということがバレていないのに



それにコイツにバレると色々と厄介だ





「気になっていたんだけど~。零(ゼロ)って細すぎな~い?これでよく殺しなんてできるわよね~」



全くあたしの話を聞く気がないレイラ


離れたのはいいが、舐め回すようにあたしの体を見てくる




『どうだっていいだろ。それより、終わっ......』



ボフッ



体を起こそうとするとレイラがあたしを押し倒し、馬乗りになってきた


これじゃ身動きが取れない



レイラは怪しい笑みをあたしに見せる



「零(ゼロ)のボディチェッ~ク!」


『はっ?』


「レイラ姉さんが零(ゼロ)の体を見てあげるのよ」


『ふざけんな。そんなのいらねぇよ。それにお前がただ見たいだけだろ』


「アハッ。バレちゃった~?だって気になるじゃない。こんな細い体して実は腹筋割れてて~って、ん~最高だわ~」



ただの変態オカマじゃねぇかよ