『緑‐リュィ‐、頼みがある』
「聞かねーぞ。それに来るなと言ったはずだ」
『いいじゃないか、零(ゼロ)が女って情報を手に入れたんだ。頼みくらい聞くべきだと思うがな』
「知るか。どうせ、お得意の変装だろ?それより、誰だソイツは」
いくらあたしが『本当だ』だと言っても信じてはくれないようなので、これ以上言うことは諦めた
そして、緑は亜紀のほうへと視線を移していた
亜紀が名乗ろうと口を開こうとしたと同時に、あたしが口を開く
『あたしのパートナーの烏(クロウ)だ。仲良くしてくれ。それで、奥の部屋に案内してくれ』
「誰が仲良くするか、帰れ。もう、ここには来るな。俺を巻き込むな」
『プログレスの情報を集めてくれればいい』
「言っているだろ?俺を巻き込むなと」
キリの無い言い合いをするあたし等を横目で見ている亜紀
コイツにあの部屋を教える必要がある
そして、意味の解らない合言葉も



