<零(ゼロ)、見ているか?テレビ局に送ったはいいが、見てないと意味がない。今からは見ていると仮定して話を進めて行くぞ。

零(ゼロ)、俺はお前の正体を知っている>



読み上げるアナウンサー加え、その場にいたテレビ関係者の困惑する声が聞こえてくる

亜紀がチラリとあたしの方を見た気がしたが、気にすることなくテレビに目を向けたまま



<名前、性別、年齢に加えてどこにいるのかもな。これだけ情報があれば俺に興味を持ってくれただろう。

ここからが本題だ。俺と勝負をしよう>


一度、言葉を止めたアナウンサーは覚悟を決めたような顔付きを見せ、再び読み上げる




<勝負の内容は"どちらが先に見つけ出すか"ということだ。シンプルだろ?

全て知っている俺が勝ちのようなもんだがな。まぁ、それでも零(ゼロ)だから怯むことはないと思うから、1つ教えてやる。

俺は橘と繋がっていた。名はプログレス。


この時代に革命を起こす者、また零(ゼロ)に勝利する者____>