その後、シャワーを浴びて着替え、朝食を取る


「これからどうするのですか?」


テレビからは零(ゼロ)のニュースの最中

子供はどこに行ったのかとか零(ゼロ)は何がしたいのか、とテレビの中で議論がなされている


あたしはそれをBGMにしながら亜紀に答える



『USBの中身で亜紀が使えそうだと思った奴等を、次の玩具や駒にする予定だが、どうするかは決めていない』


「殺し合いをさせるのはどうですか?」


『殺しを求めるお前が見物人に回るのか?珍しいこともあるな』



そんな話をしていると今まで聞き流していたテレビから、何やら荒ただしい声が聞こえる

亜紀が何か話しているのにも関わらず、あたしはテレビに注目する



<____ただいま、テレビ局に零(ゼロ)宛てに手紙が届きました。今、ここで読み上げます>



アナウンサーが封筒から便箋を取り出し、広げていく

テレビに注目するあたしを見て、亜紀の視線もテレビへと移る