零度の華 Ⅱ


本気で拒絶してんだよ




『それより、上げてくれ。疲れてんだ』


「あら、それが人にものを頼む態度かしら~?お願いする時はどうするんだったっけ~?」




ニコニコしながらあたしを見てくる



『チッ。はぁ。......レイラ姉さん。家にあげて下さい』


舌打ち、大きなため息をついた後、演技までして弱々しい男となる



「ん~!!合格!いいわよ~」



レイラと言ったがもとは男だ

レイラなんて女らしい名前は似つかない


オカマだからな




このオカマの言うことに従わないといけないほど、屈辱的なものはない



趣味も悪いし、関わりたくなんてないがコイツの腕は確かなんだよ



「適当に座っちゃって~」



この喋り方は鳥肌が立つ



『レイラ、その喋り方どうにかならないのか』


「ん~、無理だわ~」



あたしは二度目のため息をついた

ソファーに座っているとあたしの前のテーブルに水が置かれた



『ありがとう』


「いいのよ~。長旅してきて疲れたんでしょ~。アメリカ(こっち)にはどれくらいいるの~?」



水が入っているグラスに口を付ける