殺す相手を再度確認すれば、全ての準備が終わった
『お前はもう行かなくていいのか?』
「いいんだ。仕事は終わったからね」
『そうか。じゃあ、俺はいくぞ』
「行ってらっしゃい。ここの住所教えておこうか?帰る時に困るでしょ?」
『問題ない。すでに把握済みだ』
ライトはクスッと笑う
「気を付けて」
『あぁ』
それを最後にあたしは仕事へと家を出た
今日、散歩をしてきた道を通る
今は真夜中ということもあり、外灯の明かりだけしか光っていない
人で溢れていた道も今じゃ寂しい道と化してきた
あたしは歩いて標的(ターゲット)のもとへ向かう
勝手に家には入りそいつを眠りから覚ます
「だ、誰だ!?どうやって入ってきた!?」
『こんばんは。零(ゼロ)だ。ちゃんと玄関から入ってきたぞ』
「零(ゼロ)、だと......」
放心状態となる



