零度の華 Ⅱ

部屋に戻ると仕事の準備をする


今日は【黒刃】だけを連れていく



あとは、あの新兵器を借りるとするか

そう思っているとドアがノックされたので中へ入る


やってきたのはライト



「仕事に行くのかい?」


『あぁ。あの新兵器を貸してくれないか?』


「そういうと思って持って来たよ」



ライトの手にはあの拳銃があった


あたしはニヤッと笑いそれを受け取る




「それを使って、今日の仕事をするのか?」


『これを使うのは俺じゃない』


「誰に使わせる気なんだ?」


『標的(ターゲット)』




あたしは拳銃を胸のあたりに収める




「何のためにそんなことをするんだ?」




疑問が湧くのは当然か


わざわざ相手に武器を与え、自分の命が危険となることをするのだから



『俺はこれの成功者だが、失敗者を見ていない。どうして死んだか気になるんだよ』


「なるほどな」



あたしはライトと話しながら着々と準備を済ましていく