零度の華 Ⅱ




どちらも口を開けることなく沈黙だけが流れる


『......はぁ』


こんなことを続けても話が進まない

言ったことろで問題はないし、聞いたところで今更隠せることも出来ない、どうこうと問題視することはない



『あたしは情報屋だって言っているだろ?警察の情報を得ることなんて容易いこと』


「そこまで詳しく書かれていないはずだ。ハッキングしただけで分かる情報量じゃない」


『簡単なことだ。光華も調べればいい。それでもまだ不十分だから聞き込みをする』



あたしにとってそれだけ知り得たかった、興味深かったこと




正義感の強い鷹見が何故、父親の命令に反してまで光華に居座り続けたのか



少しの時間はかかったが知り得たかった情報は得た

今は鷹見を動揺させることができる情報を手に入れたんだと、話して実感できて嬉しいよ



時間をかけて調べた甲斐があったってもんだ