どちらも口を開けることなく沈黙だけが流れる
『......はぁ』
こんなことを続けても話が進まない
言ったことろで問題はないし、聞いたところで今更隠せることも出来ない、どうこうと問題視することはない
『あたしは情報屋だって言っているだろ?警察の情報を得ることなんて容易いこと』
「そこまで詳しく書かれていないはずだ。ハッキングしただけで分かる情報量じゃない」
『簡単なことだ。光華も調べればいい。それでもまだ不十分だから聞き込みをする』
あたしにとってそれだけ知り得たかった、興味深かったこと
正義感の強い鷹見が何故、父親の命令に反してまで光華に居座り続けたのか
少しの時間はかかったが知り得たかった情報は得た
今は鷹見を動揺させることができる情報を手に入れたんだと、話して実感できて嬉しいよ
時間をかけて調べた甲斐があったってもんだ



