『まぁいい。話ができないわけじゃないからな。鷹見、お前光華を抜けたらしいな』
「それが何だ。お前には関係ない」
『そうだ。関係ないことだが気になるんだよ。光華に本当のことを言ったのか?自分は警官で上からの命令を受け"お前達を排除するため潜入した"と』
「何故、知っている」
『愚問だな。あたしを誰だと思っている』
眉間に皺を集めてあたしを睨む鷹見は、あたしから目を離すことはない
睨まれているのにも関わらず、あたしはクスリと微笑んで足を組んで見せた
『少し、昔話でもするか』
あたしは鷹見の返事を待たずに淡々と言葉を紡いでいく
そうだな、あれは1年前のことだろうか.........
当時の鷹見は小中高と飛び級で、しかも主席という地位で卒業をしていた
そんな鷹見の目標は父親のような警察官へと成り得ること
今も変わらずそこを目指す



