零度の華 Ⅱ







翌日もパッとしない顔持ちの部下達


あたしは亜紀が殺しをしているのか、していないのか知る方法がない

今の部下達の表情だけじゃ読み取れない



それにしても暇過ぎる


『なぁ』


あたししかいない牢屋で、誰かを呼ぶ自分の声を聞くのは違和感がある



「何だ」



そして、あたしに答える鷹見の声がスピーカーから流れ響き、耳に届くのにも違和感を感じる


このやり取りに慣れないということだ



『話し相手になってくれないか?何もないこの状況であたしはすることが無くて暇だ。お前達も仕事だって言ったって、ただ監視するだけでジッとしているんだろう?だったら、話し相手にでもなってくれよ』


何もないこの状況で4日間も静かにただ過ごしていたあたしを褒めて欲しいね

大人しくしていたんだからな



暫くして鷹見の声で分かったと返ってきた



『カメラ越しっていうのはナシだぞ。こっちまで来てほしい。姿が見えないと違和感があるからな』


「いいだろう」