対して亜紀は殺しで快楽を求める奴だ
日にちを開けず殺しをすることを何とも思わない
寧ろ、楽しいと狂ったように笑うだろう
そうなると零(ゼロ)は2人いると、もしくは零(ゼロ)を名乗る者が現れたと思われ騒がれるだけ
別人として捜査が進めば、あたしは解放されることはない
だから日にちを開け、開けないとしても2日連続だと伝える
そしてもう1つは、あたしが監禁されている間は連絡を入れないこと
あたしの携帯電話やパソコンは没収され、警察の手元に置かれる
監禁されていてあたしが情報屋となれば、亜紀との関係を怪しまれるのは目に見えて分かる
そうなるのが1番厄介だ
亜紀が殺し屋零(ゼロ)だと疑われるのはあたしのプライドが許せない
「面倒ですね」
『そう言うな。零(ゼロ)の影武者として力を使う時が来たんだぞ』
「こうなることを前から予想していたのですか?」
『あたしは神じゃない。先のことなんて知るはずがない』
あたしはただ、亜紀は使えるから傍に置いておきたい
そう思っただけ
亜紀は何だかんだ条件に則り実行することを誓った



