零度の華 Ⅱ




亜紀が確実にあたしの言う通りにするという保証はどこにもない

口ではなんとでも言える


だからあたしは、自力でここから抜け出せるように策を練ることに集中しよう



シャワー室から出て着替える

下着は袋に入れ佐々木に渡した


それにしても良くしてくれる

わざわざ、あたしのところまで運びに来るなんて面倒なことをしてくれる



ワンピースが白じゃない限り、快適だと喜んでいた



そんなこと考えながらあたしは眠りにつく




起きたのはAM8:38

朝食はAM9:00に運ばれ、昼食はPM12:00に運ばれると昨日と同じく時を過ごす




そして、監禁生活から3日間経つ朝、何やら警察側の雰囲気がおかしい


焦っている?

いや、それとも戸惑っているのか?



それにしてはあたしにいつもより多く視線を感じる

目が合えば思いっきり目を逸らす



事態が急変したと窺えるのに十分な素振りだ